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iPhoneの機種はそのままでキャリア変更する手順は? SIMロック解除から契約まで

iPhoneの機種をそのままにしてキャリアを変更する際に、最初に行うべきは「SIMロックの確認」です。SIMロックとは、現在使用しているキャリア以外で端末を使えないようにする制限のことです。特に、日本の大手キャリアで購入したiPhoneには、過去にこの制限がかけられていたことが多く、キャリア変更をする前に解除が必要になる場合があります。iPhone 13以降のモデルについては、ほとんどの端末が購入時点でSIMロックがかかっていないため、特に手続きが不要なケースも増えてきています。

SIMロックがかかっているかどうかを確認するには、iPhoneの設定アプリを開き、「一般」→「情報」の項目を確認します。そこに「SIMロックなし」と表示されていれば、すでに解除済みということです。もしSIMロックがかかっている場合は、契約しているキャリアに問い合わせ、オンラインまたは店頭で解除手続きを行う必要があります。例えば、NTTドコモやau、SoftBankでは、それぞれのマイページから簡単にSIMロックを解除することができます。

次に行うのは「MNP予約番号の取得」です。MNPとは、現在使っている電話番号をそのまま他のキャリアでも使えるようにするための制度です。キャリアを変更しても電話番号が変わらないという点は、仕事やプライベートで連絡先を維持したい方にとって非常に重要です。MNP予約番号は、現在契約しているキャリアのウェブサイトや電話で取得することが可能です。ただし、この番号には発行後15日間という有効期限があるため、期限内に新しいキャリアとの契約を済ませる必要があります。

MNP予約番号を取得したら、次に新しいキャリアと契約します。この際、端末自体はそのままでキャリアを変更するだけなので、新しいSIMカードが必要になります。物理的なSIMカードを使う場合は、端末に差し込んで通信を切り替えますが、最近ではeSIMというオンライン上で設定可能なデジタルSIMも一般的になっています。eSIMを使えば、SIMカードの配送を待たずに、すぐに新しいキャリアでの通信を始めることができます。切り替え後は、各キャリアの指示に従ってAPN設定を行うことも忘れないようにしましょう。APN設定は、インターネット接続を正常に行うための設定です。

キャリア変更をする際にもう一つ注意しておきたいのは、キャリアメールの使用停止です。多くの人は現在のキャリアメールを使い続けているかもしれませんが、キャリア変更後はそのメールアドレスが使えなくなります。そこで、Gmailなどのフリーメールへの移行を検討すると便利です。フリーメールであればキャリアに縛られることなく使い続けることができ、データの容量制限も気にする必要がありません。キャリア変更のタイミングでこうしたメール環境の見直しを行うこともおすすめです。

iPhoneの機種をそのままにしてキャリアを変更する際の流れは、基本的にSIMロックの確認と解除、MNP予約番号の取得、そして新しいキャリアでの契約とSIMカードの切り替えというステップで進みます。このプロセスを理解しておけば、難しそうに見えるキャリア変更も、実際にはそれほど複雑ではありません。