突然スクリーンショットが使えなくなって、戸惑った経験はありませんか?
iPhoneで画面を保存するスクリーンショット機能は、日常的に使う便利な操作のひとつです。メモ代わりに情報を残したり、SNSにシェアしたい場面でも活躍します。しかし、ある日突然うまく動作しなくなった場合、どこをどう確認すればよいか分からず、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、スクリーンショットが反応しなくなる原因には、操作ミスや設定の見落とし、ボタンの不具合など、さまざまな要因が考えられます。けれども、正しく対処すれば多くのケースで自分で改善できるのも事実です。
この記事では、iPhoneで画面を保存できないときに考えられる主な原因と、その対処法をわかりやすくご紹介します。初めてトラブルに遭遇した方でも安心して読めるよう、順を追って解説していますので、ぜひ参考にしてください。
画面だ保存できないのはなぜ?考えられる主な原因をチェック
突然スクリーンショットが反応しなくなると、「故障かも」と不安になる方も多いかもしれません。ですが、実際には設定の変更や操作ミスなど、ちょっとしたことが原因になっている場合もあります。ここでは、よくある原因をいくつかに分けてご紹介しますので、心当たりがないか確認してみてください。
操作方法が合っていない
スクリーンショットがうまく撮れないとき、まず確認しておきたいのが「操作方法の間違い」です。iPhoneはモデルによって画面の保存方法が異なるため、押すべきボタンの組み合わせを間違えているだけということも少なくありません。
たとえば、iPhone X以降のFace ID搭載モデルでは「サイドボタンと音量アップボタンの同時押し」が正しい方法ですが、Touch ID搭載モデルでは「ホームボタンと電源ボタンの同時押し」となります。モデルによって手の動かし方やボタンの位置が違うため、慣れていないとタイミングがずれたり、片方のボタンしか押せていなかったりすることがあります。
特に、力加減が強すぎてスリープ画面になってしまったり、長押ししてしまってSiriが起動するなどのトラブルも起きがちです。まずはご自身の端末モデルを確認し、正しいボタン操作を再確認することが大切です。
ボタンの反応が悪くなっている
何度押しても反応がない場合、端末そのものに問題がある可能性も考えられます。特に物理ボタンは使用頻度が高く、経年劣化によって反応が鈍くなったり、まったく動作しなくなることもあります。
また、スマホケースやバンパーが原因になっていることもあります。特に、厚みのあるケースやボタン部分が覆われているタイプのものは、わずかな圧力の違いで反応しづらくなることがあります。ボタンの周囲にホコリや皮脂汚れがたまっている場合も、内部のセンサーや機構の動作に影響を与える場合があります。
こうした場合は、ケースを一度外してみて、ボタンの反応を確かめることをおすすめします。柔らかい布などで周囲をやさしく拭いたり、綿棒などを使って軽く清掃するだけで、改善するケースもあるため、ぜひ試してみてください。
設定の影響が機能が使えない
操作に問題がないにもかかわらず画面が保存できないときは、「設定」の内容に原因があるかもしれません。特に、スクリーンタイムで機能制限がかかっていたり、アクセシビリティ設定がオフになっていると、スクリーンショット機能そのものが制限されていることがあります。
たとえば、家族で端末を共有している場合、ペアレンタルコントロールの一環として特定の機能を制限していることもあります。知らず知らずのうちにスクリーンショット操作が無効化されているケースも見受けられます。
また、AssistiveTouchや背面タップなどの代替機能を使ってスクリーンショットを撮っている方は、それらの機能が設定からオフになっていないかも確認が必要です。設定アプリから「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」や「背面タップ」の順に進むと、現在の状態を確認できます。
このように、設定によって一時的に使えなくなっている可能性もあるため、あわせて見直しておきましょう。
システムの一時的な不具合
特定の操作ができないとき、ソフトウェアの一時的な不具合が関係していることもあります。iOSはとても複雑なシステムで、多くの機能やアプリが同時に動作しています。そのため、稀に一時的なエラーや競合によって一部の操作がうまく機能しないことがあります。
たとえば、アプリの動作中にバックグラウンドで別のプロセスが干渉している、あるいはシステムキャッシュが蓄積されて不安定になっているなど、表面上は問題がなくても裏側では小さなエラーが起きていることがあります。
このような場合は、一度端末を再起動することで改善することがほとんどです。また、使用しているiOSのバージョンが古い場合には、既知の不具合が修正されていない可能性もあるため、最新バージョンへのアップデートも検討してみましょう。
再起動やアップデートは一時的な不具合に非常に有効な手段ですので、操作や設定を見直しても解決しない場合は、まずこれらを試してみることをおすすめします。
設定と操作を見直そう!すぐに試せる対処法まとめ
原因が特定できたら、次は具体的な対処法を試していきましょう。操作の見直しや設定の調整だけで、問題が解決することも少なくありません。ここでは、初心者の方でもすぐに実践できる方法から、少し高度な対応まで順を追って解説していきます。
機種ごとの正しい操作を再確認する
まずは、ご自身のiPhoneモデルに合ったスクリーンショットの操作方法を確認してみましょう。操作が合っていなければ、どんなに設定や端末が正常でも、スクリーンショットは実行できません。
Face IDを搭載したモデル(iPhone X以降)では、「サイドボタン」と「音量アップボタン」を同時に素早く押す必要があります。一方で、Touch ID搭載モデル(iPhone SEやiPhone 8以前)では、「ホームボタン」と「スリープボタン(またはサイドボタン)」の組み合わせが基本です。
タイミングが少しずれると、画面が暗くなってスリープになったり、Siriが起動してしまうこともあります。「押す位置・力加減・時間」を意識して、再度慎重に試してみると成功することがあります。まずは基本の確認から進めることが、最も確実な第一歩です。
AssistiveTouchを使って代替操作を試す
物理ボタンが壊れている、または押しづらいと感じる場合は、「AssistiveTouch(アシスティブタッチ)」という機能を使うことで、画面上からスクリーンショットを撮ることができます。
この機能を利用すれば、物理的なボタンを使用せずに、画面上の仮想ボタンをタップするだけでスクリーンショットが可能になります。操作はとても簡単で、「設定」アプリを開いたあと、「アクセシビリティ」から「タッチ」、さらに「AssistiveTouch」の順に進みます。
そこでAssistiveTouchをオンにすると、画面上に半透明の丸いボタンが表示されるようになります。このボタンをタップすることで、さまざまな操作が行えるようになりますが、「最上位メニューをカスタマイズ」から「スクリーンショット」を追加しておくことで、いつでも簡単に画面を保存できるようになります。
このAssistiveTouchは常に画面上に表示されているため、物理ボタンが壊れている場合や、手が届きにくい状況でも、スムーズに操作できるのが大きな利点です。
背面タップを有効にしてみる
iOS 14以降のiPhoneでは、「背面タップ」と呼ばれる便利な機能が使えるようになっています。これは、iPhoneの背面を軽く2回または3回トントンと叩くことで、あらかじめ指定した操作を実行できるというものです。
この背面タップに「スクリーンショット」を割り当てることで、ボタンを使わずに画面を保存することが可能になります。設定方法は、「設定」アプリを開き、「アクセシビリティ」→「タッチ」と進んだ先にある「背面タップ」という項目から操作します。
その画面で「ダブルタップ」または「トリプルタップ」のいずれかを選び、アクションとして「スクリーンショット」を指定すれば設定は完了です。
この機能は、見た目には分かりにくいため、外出先などでも周囲に気づかれずにスクリーンショットを撮りたいときにも役立ちます。物理ボタンの調子が悪い場合や、片手で操作したいときにもおすすめの方法です。
iOSをアップデートして不具合を解消する
現在のiOSバージョンが古い場合、知らないうちにスクリーンショット機能に関する不具合が発生している可能性もあります。Appleは定期的にシステムアップデートを提供しており、過去に報告されたバグもその中で修正されていることがよくあります。
「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」の順に進み、最新バージョンがあるかどうかを確認しましょう。もしアップデートが可能な場合は、通信環境とバッテリー残量に注意して、インストールを進めてください。
アップデートには多少の時間がかかる場合もありますが、不具合が改善されることで日常的な操作が快適になることもあります。更新前には念のため、データのバックアップを取っておくことをおすすめします。
それでも直らないときは?強制再起動やサポートへ
すべての操作と設定を確認しても改善しない場合、iPhone自体に深刻なエラーが起きているか、ハードウェアの故障が疑われます。
まずは「強制再起動」を試してみましょう。これは通常の再起動とは異なり、電源が切れない状態でも端末をリセットできる方法です。機種によって操作方法が異なりますが、Appleの公式サポートページでも詳しく解説されています。
強制再起動でも反応がない場合は、Appleサポートに相談するか、信頼できる修理店で点検してもらうことをおすすめします。保証期間内であれば無償修理の対象になることもありますので、確認してみましょう。
まとめ
落ち着いて確認すれば、自分で解決できるケースが多くあります。
iPhoneでスクリーンショットが使えなくなったときは、焦らずに「操作方法・端末の状態・設定項目・iOSのバージョン」などを順にチェックすることが大切です。今回ご紹介したように、基本的な確認や設定の見直しで改善するケースは少なくありません。
物理ボタンが使いづらい場合には、AssistiveTouchや背面タップなどの代替機能も非常に便利です。もしそれでも解決しないときは、強制再起動や専門サポートの利用も視野に入れましょう。
トラブルが起きたときこそ、冷静に対応することがポイントです。再発防止のためにも、日頃から端末の状態や設定をこまめに確認しておくことをおすすめします。この記事が、問題の早期解決に少しでもお役に立てば幸いです。